はまようちえん二十四節季



よく遊んだ人だけに、その「ギフト」はやって来る。
ついに一度も氷が張ることも、
雪が舞うこともないまま、
立春を過ぎた令和最初の冬。
節分も過ぎた2月6日は、
今シーズン最も強い寒気が
思い出したように園庭を包みこみました。

テレビでは毎日、新型ウイルスの
ニュースも更新されていますが、
はまようは寒さもウイルスも無縁。
園庭では鬼ごっこや縄飛び、焚き火や
水遊び、縁側では三つ編みや電車あそびなどなど、
あそびの博覧会のようないつもの
風景がにぎやかに繰り広げられていました。

ふと新館1階を見ると、
その時間には見慣れない小さな人影がちらり。
なんだろうと部屋を覗いてみると、
前衛舞踏家のように身体をくねらせながら
エプロンを着ようとしている人や
ナプキンを敷き箸を並べて
配膳を待つ人がいました。

そこには、ようちえんかぞくと同じように
お昼ごはんの準備にいそしむ
いねかぞく(2歳児)の姿があったのでした。

はまようちえん自発的に「お当番」となった数名は、
ほぼじぶんでエプロンと三角巾を着け
一列に並び、ごはんの準備を始めると
声高らかに宣言します。

厨房におひつや食缶をもらいに行き、
ごはんとおかずをよそう段になると
誰がどのポジションにつくかも
あうんの呼吸で決まります。

そして横一列に並んで流れ作業で
ごはんやおかずを器用によそう様は、
かなり贔屓目があることを差し引いても、
笑っちゃうくらい
感動的でさえもあります。
当の本人たちは、
あくまでも軽やかに爽やかに
粛々とこなしているのがいいのです。

ときおり、
褒められたことじゃないことも
起こるのですが、それはそれ。
そばにいる先生は、さらっと無かったことに
する場面も織り込んでいます。

このごはん当番の「本番」までに、
彼らが室内屋外で、十分な「練習あそび」を
積み重ねてきたことが伺えます。
そして何よりも、以前に何度か
ようちえんかぞくと一緒にごはんを食べた
体験があったからこそ、モデルとなる
3~5歳が近くにいたからこそ、いまの
この姿につながったのです。

ここで重要なのは、
「本番」のために「練習」があった
わけではない、ということです。
楽しく興味を持って遊びこんできた先、
身近なモデルとともに共有した楽しい時間の先に、
この体験が待っていたということです。
よく遊び、遊びから学んだ者だけが受け取れる
「ギフト」を彼らは正しく享受しているのです。
自らの生きる力で。


今月は、ようちえんかぞくの
生活発表会があります。
一人ひとりが日頃の得意あるいは好きな
遊びを披露するだけの発表会となります。
そのための練習を積み重ねることはありません。
そんな彼らが舞台を終えたあと、
どんなギフトを得ることができるのか、
私たちはわくわくしてその日を迎えます。
お楽しみに!



はまようちえん
はまようちえん
曜日 週数 行事 降園時刻
8 44 OPENDAY -
10 45 子育てあのね 14:00
13 45 生活発表会 準備
※1号認定児は昼うさぎtimeありません。
14:00
14 45 生活発表会
※1号・2号認定児ともに
午後の保育はありません。
12:00
15 45 菅野信夫先生講演会 -
19 46 2月うまれのおたんじょうかい 13:00
26 47 新入園児おはなし会
※1号認定児は昼うさぎtimeありません。
13:00

はまようちえん
曜日 週数 行事
3 45 個人懇談(2/13まで)
8 45 OPENDAY
10 46 子育てあのね
15 46 菅野信夫先生講演会
きのっこ土曜日OPEN
26 48 ようちえんかぞく新入園児おはなし会

はまようちえん
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