ようこそ、ウサギクラスへ。
はまようちえんのもうひとつのクラス

 空き地や路地、道、公園、ご近所の家が子どもたちの「遊び場」だった頃、子どもは当たり前のように異年齢の子ども同士で遊んでいました。
 年長者は年少者に遊びのルールや友だちづきあいの方法を教えながら世話を焼き、年少者は年長者に憧れと反発を覚えながら背中を追いかける。日々の遊びの中で、年上から年下へ地域の子どもの規範は継承され、子どもは親の目を逃れ子どもの中で様々な体験をし、体験から「学び」ながらたくましく育ったのです。しかし今、かつて当たり前だったそんな子どもの遊び環境を、このまちに望むことができなくなりました。私たちはこの現状を根こそぎ変える力は持ち合わせていませんが、失われた「子どもの居場所」をウサギクラスという場で「再生」したいと考えました。
 ウサギクラスは、異年齢の子どもが子ども同士で群れて遊ぶ環境をまず保障します。ここには、じっくりと遊び込める「時間」があります。年齢を越えた友だちと遊べる「関係」が生まれます。継続した遊びから生まれる大きな達成感などウサギクラスでしか味わえない楽しさが盛りだくさんにあります。いっぽうで、ケンカや意地悪、仲間はずれなど、葛藤も少なくないかもしれません。でも、ご安心ください。そこには、子どもたちの思いや感情をあるがままに受け止め、困ったときに頼りになる近所のお姉さん的な先生が、じっくりと関わってくれるのです。
 子どもが主役の、ゆったりとした時間が豊かに流れるウサギクラス。かつてあった路地裏や空き地のような「何が起こるかわからない」ワクワクドキドキのもうひとつのクラス(居場所)で、子どもたちはもっと「わたしになる。ぼくになる」。
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